今年の夏山では遭難が多発しています。転滑落、道迷い、いつものパターンですが、登山者増により比例しているようにも感じます。日本アルプスや地方の山々、比良山系でも多くの救助要請が発生しています。山でも登ろう、行けば誰か登っているだろうという安易な発想があるのでは!
 転滑落は、不注意によると思われます。無意識に登ったり、下りたりしていると浮石を踏んでバランスを崩します。落石の発生にもなります。多くの登山者は、しっかり足元を確認して動いています。
 遭難した人の一部は久しぶりの登山で油断したのかもしれません。
 まだまだ暑い日が続きそうです。しっかり計画して登りましょう。 

 昨日は、シャクナゲ山行という山岳会の恒例行事。日当たりの良い場所で早々と満開になっていたシャクナゲは白くなってきました。美しい比良のシャクナゲです。
 北斜面の群生地ではまだまだ次々と開花しています。シャクナゲと武奈が岳は絵になりますね。
 八雲ヶ原で昼食していると、背の高い外国人が何かを見ながら困っているようでした。声をかけると日本語での返事、どこを登ってきたのか聞くと、坊村から武奈が岳に登ってここまで来ましたと。これから北比良峠を経由して堂満岳に行き、奥の深谷から坊村で17:00のバスに乗って帰るとの事。地図はガイドブックの概念図のみでした。時間は12:30です。道標も整備されてなく迷いやすいのと、
15:00ごろには雨が降り出すので今登ってきた道から下山するようにお願いしました。
 自分はこの山でレスキューを行ってるんだ。と説明して納得していただきました。ガイドブックは、「Hiking in japan」簡潔な解説文で良いが、この中のルート概念図では無理です。比良には外国人向けの道標もありません。
 今までにもこの八雲ヶ原からどこへ向かえばよいのか迷っている登山者が何人もいました。よく地形図を見て歩きましょう。
 もう一件道迷い案件が発生しました。この件はまた明日にでも書きます。
 八雲が原でキャンプして焚火をした者がいます。焚火厳禁です。キャンプ地でもありません。
 




 
     

今年も今週末から黄金週間!
比良登山を計画される方も多いでしょう。
昨年秋より行方不明となっている遭難者はまだ見つかっていません。小女郎池周辺のどこかで待っているのではないかと感じています。
多くの方が初夏の比良を楽しもうと計画していると思いますが、油断すると大変怖い山です。
特に単独登山を計画している方はご注意を!必ず計画書を家族や友人、同僚に渡してください。
人気ルートの一つに正面谷ルートがあります。大変危険な状態となっています。自然落石が発生しています。ルート変更をお勧めします。
期間中の天気予報は明日以降にでると思います。例年この期間中には悪天候日があります。ご注意ください。
美しい比良のシャクナゲが待っています。計画書を出して、仲間との登山を楽しんでください。

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